先日オフ会の時にくまし(id:kumasi)さんが「ブロガーさんに合いそうな漫画を持ってきました!」とオフ会参加者の方々に漫画を買ってきてくれました!
くましさんが言うには、各々のブログを読んでその人にピッタリな漫画をという事で、僕にはラブコメ物かな?と期待しましたが、僕が戴いた漫画はコレでした。
オフ会の時にチラッと見た時に「うわ!ゲイの漫画だ!」なーんて思ってちょっと引いちゃったのですが、くましさんが満面の笑みで「キュウさんに絶対合う漫画なんで読んで下さい!」と言うので当日の夜読んでみました。
超面白かった!
面白かったと言うとちょっと違うかな・・・?しかしこの漫画は僕にとって目からウロコな一冊でした。自分は同性愛者とか興味が無いからって人にこそ是非読んでもらいたいです。何よりこのストレート(異性愛者)の主人公に物凄く共感できるので。
田亀源五郎氏の漫画って同性愛(ゲイ)のハードな漫画ってイメージがあったので最初読み始めた時はヒヤヒヤしながら読んでみたのですが、異性愛者の日常の生活の中に同性愛者である「弟の夫」のカナダ人としばらく同居生活を送るファミリー系の漫画で性的な描写は一切有りません。ファミリー系のヒューマンドラマでした。
あらすじ
弥一は小学生の娘・夏菜を男手一つで育てるシングルファーザー。そんな彼のもとに弥一の双子の弟・涼二の結婚相手だったカナダ人男性・マイクが訪れる。「父に双子の弟(夏菜にとっては叔父)がいたこと」「叔父が外国人男性と結婚していたこと」を知った夏菜は驚きと共に突如現れた義理の叔父であるマイクに興味津々。こうして不思議な同居生活が始まった。
弟の夫 – Wikipediaより引用
主人公の弥一にすごく共感できる!
父と娘の家庭環境が似ているってのもあるのですがきっと劇中で描かれている
男同士で結婚するなんてことが、俺にとっては寿司のテンプラみたいなもんだ。今はまだ、味も食い方もわからない
※コミック1巻43頁から引用
僕自身ゲイの友人が1人いますが、正直最初はどうやって接して良いか解りませんでした。 しかし同性愛者と言うだけで他は僕と変わらない何処にでもいる男なんですよ。それなのにゲイと言うだけで少し身構えてしまう所も有ったかと思います。
「どっちが奥さんでどっちが旦那さんだったの?
「奥さんはいませんどっちもハズバンド(夫)」
※コミック1巻87頁から引用
弥一の娘夏菜がマイクに「どちらが旦那でどちらが奥さん」だったのか聞いた時にマイクは「どちらも夫だよ」と答えた時の弥一の反応がまるで僕と同じでした。
どちらが男役でどちらが女役なのか僕も考えていて、結婚というものを無意識に男と女に当てはめていましたが、この漫画ではどちらも夫どちらも旦那だと描かれているのを読んで今まで理解しているようで実際は全然理解していませんでした。
マイクのゲイカルチャー講座が勉強になる!
話の合間にマイクのゲイカルチャー講座のコーナーがあるのですが、この講座も結構為になりました。ゲイの歴史やゲイプライドやゲイライツ運動のシンボルマークの説明なんかもあり興味深かったです。なかでも一番興味深く読んだのが2巻のカミングアウトのところでした。
カミングアウトって「秘密を告白」することかと思っていたのですが、実際は「公表」するに意味が近いそうです。日常生活のレベルでは「隠さない事」くらいが妥当かなと書かれていました。
2巻の終わりに弥一の夢で娘の夏菜がガールフレンドを紹介して「結婚するの」と言った所で目が覚める所なんて、僕と重なってドキッとしました。
もし僕の娘が男でなく女が好きだとカミングアウトされた時僕はきちんと受け止める事が出来るのか?そういうことがあり得る事も頭に入れておかないとな・・・
さいごに
同性愛について僕のような異性愛者がきちんと理解出来る良い漫画でした。ストーリー自体も大変面白いのですが、同性愛者への葛藤なんかが上手く描かれていると思います。
くましさん今回は本当に良い漫画をプレゼントしてくれてどうもありがとうございました!
kumasi.hatenablog.com
早速3巻も購入してコレから読みますよ!
それじゃーまたノシ